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スフィンクス

本家サイト「バッカナール」の掲示板【353】でスフィンクスの話題をした。しかし、うまく流れに乗れなかったので管理人の竜胆ヒマワリの独断で再編集させてもらった。

管理人 …ひとつ考えてみてはくれないか。
    「なぜスフィンクスは身を投げた?
     どうすれば『彼女』を救えた?」

___________________________________

ゲヘナ  なぜスフィンクスは身を投げたのか?
     自分の知恵を凌駕する者が現れたから?
     自分の力が矮小な人間に劣ることを証明させられたから?

           違う(NO)

     スフィンクスは知らなかったのだ。
     問いに答えがあることなど。
    「彼女」の問いこそ答えであり、答えこそ問いであったのだから。

     しかし彼はこの問いを解いてしまった。
     答えの無い問いに答えを創り、
    「彼女」に反論の余地を与えなくしてしまった。
     だから「彼女」を救えなかった。

     答えを創れば「彼女」は救えず、
     答えなければ「彼女」を救えない。
     どうすればよいのか?どうしたらよいのか?

     私ならこう答える。
    「貴方がもう問いかけないと約束するのなら、
     私は答えをいいましょう。」

           YES or NO?

___________________________________

管理人  しかし彼女はすでに問い、あなたの答えを黙して待っている。
    (いままで数千年も、これから数万年でも)
     その年月は彼女の心体を固くし重くし
     やがては「石の海」にさえ沈めるだろう。
    (問いも生まれず、自死さえ浮かばない凍った世界)
     その水底には、多くのスフィンクスの石像が積もり
     やがては、この星さえ潰しかねない。
    (あの「オイディプスのスフィンクス」は、そうなる前に自死を選んだ)

___________________________________

ローロー かつて存在した異形の暴風テュポーン
     かつて存在した魔妊の妖女エキドナ
     それらの凶悪な染色体を配合した魔の因子たち

     おぬし等の言うスフィンクスも魔の因子

     いくら高い知能を持とうが いくら崇高な言葉を吐こうが
     自らの意思と関係なく現世に悪影響を与える
     そうインプットされているのだ

     もう心の墓を荒らす必要もなかろう
___________________________________

スフィンクスも近親相姦によって生まれた。この神話の営み断ち切り、新たな時代へと入るための岐路がスフィンクスの謎掛けのシーンである。つまり、岐路の道標として立ち塞がったスフィンクスをオイディプスは自死に追い込み、再び悲劇の輪廻に突入してしまう。まさに劇的悲劇だ。

ゲヘナ氏が「彼女」の問いこそ答えであり、答えこそ問いであったのだからと語っているが、これはスフィンクスのナゾの構造の本質に迫った言葉だと思う。

 つまり、 スフィンクス「人間とは何か?」
      オイディプス「人間とは人間である!」
      スフィンクス「ガーン!」…絶望→身投げ⤵

「オイディプスのスフィンクス」にとって「人間が人間である」だけであることは絶望なのだ。オイディプスは「人間とは宿業を繰り返し繰り還すだけの存在だ」と知らずに宣言しているのだから。それはスフィンクスに掛けられた近親相姦の呪いの断ち切りに人間は失敗し、それを受け継ぐkとになるのだ。

ではどうすればスフィンクスを救うことができるのだろうか?

スフィンクス「朝は4本足、昼は2本足、夜は3本足は生き物は?」
オイディプス「そんなの簡単。人間さ」

と答えたオイディプスはチョイと甘かったのだ。この問いは答えないとスフィンクスに喰われちゃうが、答えると「実の母との近親相姦」というさらなる悲劇に突入するのだから。

●正しい答(正しすぎる答)→近親相姦という悲劇
●間違った答→喰われる
○その中間に喰われもせず悲劇にも突入しない答があるかも?その答を空想してみる。

【スフィンクス】
ギリシャモンスターの母エキドナが台風神ティポーンとの間に生んだ双頭の怪物犬オルトロス。エキドナはそのオルトロスと交わってスフィンクスを生んだ。神話の世界では近親相姦は珍しいことではないが、スフィンクスも近親相姦の末の娘であることは重要かと。

【オイディプス】
跛行する者。オイディプスは赤子のときに「この子は父を殺し母を犯す」と予言されたため捨てられる。そのとき父親に片足を砕かれマトモに歩くことが出来なくなる。跛行する者は大地に足を引っ張られる者であり「重力に魂を引かれる者(シャア風)」とか「土から離れては生きられない者(シータ風)」である。同時に跛行者は大地や死や闇といった世界から、大きな豊穣性を現世に引き出す通路でもある。

さてスフィンクスとの問答を、より正確な聞き直してみる。ネットで拾っただけなので、さらに正確な文章を持っている人はコメントください。

 一つの声をもち、
 二ツ足にしてまた四つ足にしてまた三つ足なるものが地上にいる。
 地を這い空を飛び海を泳ぐものどものうち、
 これほど姿・背丈を変えるものはない。
 それがもっとも多くの足に支えられて歩くときに、
 その肢体の力はもっとも弱く、その速さはもっとも遅い。
(藤沢令夫訳)


 欲せずとも 聞け
 忌まわしい翼もつ死人のムーサよ、
 お前の罪業の終わりを告げるわたしの声を。
 お前がいうのは人間、地を這うときは
 腹から生まれたばかりの四つ足の赤子。
 年をとれば三本目の足の杖で身を支え、
 重い首もたげ、老いた背を曲げる。
(岡道男訳)


有名な部分は前半だ。後半の問いの「それがもっとも〜〜」の部分は知らなかった。この部分は赤ちゃんのことだ。単なるヒントかもしれないが何か引っかかるのは「跛行者」と「赤子」の間には、奇麗な共通点と反転点があるからだ。

キース・ヘリング/ハイハイ・ベイビー

キース・ヘリング (Keith Haring)の好んだ題材に「ハイハイベイビー」がある。彼には赤ちゃんは最も力強くて前向きに見えたようだ。ニーチェも赤子に人間の完成形を見ている。最近の科学も「赤子の情報吸収能力は超人的で世界を超濃密に感じている」とか言ってる。

…という訳でスフィンクスに同じ問いを問われたら、試しに「赤子」と答えてみようかしら。ピューマや熊に襲われるよりもスフィンクスに試される機会の方が多そうだしな。

 お前がいうのは赤子。
 この世の仕組みを知らぬが故に
 この世を這うしか出来はしない。
 自分自身を知らないから
 二本足の力強さも、杖の大事さも想像できない。
 この世のナゾをチらないから
 キミのナゾナゾもワカンナィ。


見る見る間に泣きはじめるオイディプス。スフィンクスはその赤子(になったオイディプス)を背に乗せてピーキオン山の頂に消えていきました。その後、テーバイの街は「跛行の王」呼ばれる若い隠者の守護によって、永く繁栄の時代が続きましたとさ。

とりあえずの答え。これよりイイ答えが何処かにきっとあるはず。

ヌース理論会議室
反・ギリシア神話

 どんな方法であれ「あなたのスフィンクス」を救えたならば、それでいい。
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