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秋田県男鹿の「なまはげ館」

ナマハゲってのは旧正月に子供を脅かす野蛮な行事だ。今でも十分に恐い祭りだが、電気のなかった昔はもっと恐かった。

静かな夜にしんしんと降る雪。そこに、遠く離れた隣家から、子供の悲鳴と野太いの怒号が風に乗って聞こえてくる。そして我が家に近付く謎の一行の足音。ドンドンドン。扉を叩いて四股を踏み、乱入する鬼の群れ。ギャ~!

「悪い子は居ねが~」「怠け者は居ねが~」

押し入れや襖(ふすま)の影に隠れていた子供たちは泣いて許しを乞うが鬼に担がれてパニックだ。そこへ家主が登場し、用意していた酒膳の前に鬼をなだめて座らせる。「今年と稲の出来はどうかね?来年は豊作だといいんだが」とか「子供たちは家の手伝いしとるかね?勉強しとるかね?」なんて世間話をして、鬼に気持ちよく飲み食いさせて帰ってもらう。鬼が歩き回った後に落ちる藁は子供たちの無病息災のお守りとして頭に巻かれる。子供にとって完全にホラーなこの行事について考えてみた。

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